フィフス・ルナ(5ht Luna)は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する資源採掘用の小惑星。シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍の地球寒冷化作戦により、地球連邦政府があるラサへと落とされた。

画像引用元:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』©創通・サンライズ
概要
- 登場先品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 年代:U.C.0093年
- 所属組織:地球連邦軍(元資源採掘用小惑星)
- 関係組織:地球連邦軍(所有)、ネオ・ジオン軍(奪取・占領)
- 関係人物:ブライト・ノア(防衛)、シャア・アズナブル(侵攻)
資源採掘用小惑星フィフス・ルナ
フィフス・ルナは、地球連邦軍の管轄下にあった資源採掘用の小惑星である。もともとは鉱物資源の採掘を目的として小惑星帯から地球圏へと運搬されたが、U.C.0093年頃には資源の採掘を終えており、その後は地球周回軌道上における連邦軍の宇宙活動拠点として転用されていた。
小惑星の機動性を確保するために核パルス・エンジンが装備されており、限定的ながら自律的な宙域移動が可能となっている。
フィフス・ルナを懸けた攻防戦
地球へ落下する小惑星(劇中での展開)
物語冒頭、ネオ・ジオン軍によって小惑星「フィフス・ルナ」が地球への落下軌道に投入され、地球連邦軍の独立機動艦隊ロンド・ベルはこれを阻止すべく迎撃作戦を展開する。しかし、奮闘虚しく阻止には至らず、フィフス・ルナは軌道を維持したまま地球へ接近。
スペースコロニーからのレーザー攻撃を試みるが、コロニー内部に潜伏していたシャア・アズナブルのシンパが砲台を破壊。結果としてフィフス・ルナはアジア地域にある地球連邦軍の本拠地ラサへと落下し、甚大な被害をもたらす。
ネオ・ジオン軍の電撃戦
U.C.0093年3月3日、スウィート・ウォーターを発進したネオ・ジオン艦隊は、地球連邦政府の油断を突いて、少数精鋭の部隊による急襲を敢行し、フィフス・ルナを占拠した。占拠後まもなく、同小惑星に搭載されていた核パルス・エンジンを点火し、地球連邦政府本部が所在するチベット・ラサへの落下作戦を強行する。
ロンド・ベルによる阻止作戦
ブライト・ノア率いるロンド・ベル隊は、ネオ・ジオンによるフィフス・ルナの地球落下作戦を阻止すべく迎撃に向かい、同艦隊との交戦を開始した。しかし、核パルス・エンジンの破壊には失敗し、落下の軌道を逸らすことはできなかった。
ロンド・ベルは各サイドに対してフィフス・ルナへの攻撃支援を要請したが、コロニー内の混乱と報復を恐れたサイド1はこれを拒否。サイド2からはレーザーによる攻撃が実施されたものの、フィフス・ルナの破壊には至らなかった。さらに、内部に潜伏していたネオ・ジオンのシンパによる自爆攻撃によってレーザー砲台は破壊され、唯一の対抗手段も失われることとなった。
最終的に、フィフス・ルナはネオ・ジオンの目論見通り地球連邦本部があるチベット・ラサへと落着。避難が完了していなかった多くの市民が巻き込まれ、甚大な被害をもたらす結果となった。
地球寒冷化作戦
第二次ネオ・ジオン戦争において、シャア・アズナブル率いるネオ・ジオンは、「地球寒冷化作戦」と呼ばれる過激な戦略を実行に移した。この作戦は、小惑星アクシズを地球に落下させ、成層圏に大量の粉塵を巻き上げることで日照を遮断し、地球全体の気温を低下させることを狙いとしたものである。目的は、地球の居住性を意図的に破壊することで、地球圏に残る人類を否応なく宇宙移民へと誘導する点にあった。
この地球寒冷化作戦に先立ち実行されたのが、フィフス・ルナの落下作戦である。これは地球連邦政府本部が置かれていたラサを目標とした攻撃であり、アクシズ本体の落下に先駆けて、連邦軍中枢機能の麻痺を狙った先制攻撃であった。また、大質量の構造物を地球へ向けて軌道投入するための技術的実証を兼ねていたとも考えられている。
ただし、既に政府高官の多くがラサから避難を完了していたため、指導部殲滅という観点では効果は限定的であった。それでも、連邦側に大きな衝撃を与えたことは事実であり、ネオ・ジオンにとっては、交渉上および戦略上の優位性を確保する材料となった。
参考文献
- ガンダムWiki
- Wikipedia
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 創通・サンライズ
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