アムロ・レイ

キャラクター

アムロ・レイは『機動戦士ガンダム』の主人公であり、RX-78-2 ガンダムのパイロットでもある。15歳のとき、民間人ながら連邦軍とジオン軍の戦闘に巻き込まれ、偶然ガンダムに搭乗。初陣でジオン軍のザクを撃破する。

その後、ジオンのエースパイロット「赤い彗星」ことシャア・アズナブルとの激闘を経てニュータイプ能力に目覚め、やがて宇宙世紀の伝説となる。

出生

宇宙世紀0063年11月4日、アムロ・レイは父・テム・レイと母・カマリア・レイの間に一人息子として生まれる。日系人とされるが、その出自は明確ではない。幼少期を過ごした場所についても諸説あり、日本の山陰地方、鳥取県、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のプリンスルパート、メキシコ北部のロサリトなどが挙げられている。

宇宙世紀0068年、父とともに宇宙へ移住し、以降は複数のサイドや宇宙都市を転々とすることになる。

階級

作品によって昇進のタイミングに違いはあるものの、アムロはジャブローまたはオデッサ作戦前には曹長に昇格している。劇場版では、ジャブローで少尉に任官し、終戦後には大尉へと昇進。

なお、地球連邦軍では士官学校を卒業しない限り佐官以上の階級には就けないため、生存中のアムロの階級は大尉が最高位となっている。

  • U.C.0079 地球連邦軍 曹長→少尉 第二連合艦隊所属第13独立部隊
    旗艦ホワイトベースMSパイロット
  • U.C.0087 地球連邦軍 大尉 シャイアン地球防空司令基地所属
  • U.C.0087 カラバ 大尉 アウドムラ隊MS部隊長
  • U.C.0088頃 カラバ 大尉 Zプラス飛行隊18TFAS飛行隊長
  • U.C.0093 地球連邦宇宙軍 大尉 ロンド・ベル隊旗艦ラー・カイラムMS部隊長

最初の戦闘

宇宙世紀0079年9月18日、地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追跡していたジオン公国軍の巡洋艦ムサイがサイド7周辺空域に侵入。これに伴い、コロニー内部へのザクⅡの強襲作戦が開始された。

当時15歳だったアムロは避難の最中に「V作戦」の極秘ファイル(ガンダムの操縦マニュアル)を偶然入手。アイドリング状態のガンダムに乗り込んで起動させると、初陣ながらも敵のザク2機を撃破した。この戦闘は、歴史上初のモビルスーツ同士の実戦となった。

戦後、この戦いにおいてアムロはニュータイプ的直感でガンダムを操縦したという逸話が語られることが多い。しかし、実際のところは父親がガンダムの開発に関わっていたため、アムロ自身が事前に父のパソコンでマニュアルを読んでいたことが大きな要因だったと考えられている。

ニュータイプへの覚醒

アムロの卓越したモビルスーツ操縦技術を、ニュータイプとして初めて評価したのは連邦軍士官のマチルダ・アジャンである。エスパーとも称される彼は、数々のジオン軍の戦士との激闘を経て、次第にニュータイプとしての能力を開花させていった。

ジャブローでは「赤い彗星」シャア・アズナブルと互角以上の戦いを繰り広げ、宇宙へ上がってからはわずか3分で9機のリック・ドムを撃破。その驚異的な反応速度により、ガンダムですらアムロの動きに対応できなくなり、機体にはマグネット・コーティング処理が施されることとなる。

さらに、ジオンのニュータイプであるララァ・スンとは、精神を通じた共鳴を経験し、ニュータイプとしての本質に一歩近づいていった。

一年戦争後

一年戦争終結後、ニュータイプの存在を危険視した連邦政府によって、アムロ・レイは北アメリカのシャイアン基地に幽閉同然の生活を強いられる。かつての英雄の姿はなく、精神的にも疲弊していった。

やがて勃発したグリプス戦役では、ティターンズと戦うエゥーゴを支援する組織「カラバ」に合流。かつての宿敵であったシャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)と共に戦う道を選ぶ。

その後、アムロは再び宇宙へと赴き、第二次ネオ・ジオン抗争において総帥となったシャア・アズナブルとの長きにわたる因縁に決着をつけることとなる。

U.C.0087のアムロ・レイ
U.C.0093のアムロ・レイ

ニュータイプを恐れ利用しようとした連邦政府

一年戦争後、アムロ・レイはアースノイドでありながら、ジオン側のニュータイプであるララァ・スンとの邂逅や、ア・バオア・クー戦でのニュータイプ的体験について講演会などで語っていた。

この様子は、当時の地球連邦政府にとってニュータイプ論の生みの親であるジオン・ズム・ダイクンの再来のように映った。ニュータイプの台頭を恐れた連邦政府は、アムロをシャイアン基地の閑職に追いやり、事実上の幽閉状態とする。また、一年戦争で彼と共に戦ったホワイトベースの乗員たちも同様の扱いを受けた。

一方で、アムロ・レイの戦闘能力の高さを評価していた連邦軍のティターンズは、ニュータイプの軍事利用を目的としたニュータイプ研究所を設立。ニュータイプ能力を活用した兵器の開発を進め、その成果の一つがサイコ・ガンダムであるとされている。

ティターンズ崩壊後もアムロの戦闘力の研究は続けられ、宇宙世紀0120年には、地球連邦軍の最新鋭モビルスーツF90に、アムロの戦闘データを元にした疑似人格コンピュータが搭載されることとなった。

その他

  • U.C.0079時点の身長は168cm。

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