グラナダ / Granada

画像引用元:『機動戦士Zガンダム』

グラナダ(Granada)は、宇宙世紀の月面に築かれた第二の都市であり、人類初の月面都市フォン・ブラウンとちょうど反対側、地球からは決して見ることのできない「月の裏側」に位置する。もともとはサイド3(のちのジオン公国)を建設するための資材打ち上げ基地として生まれ、一年戦争ではキシリア・ザビの突撃機動軍が本拠を構え、その終結を告げる「グラナダ条約」の調印地となった。 戦後は反地球連邦組織エゥーゴの拠点となって二度の質量攻撃に狙われ、やがてアナハイム・エレクトロニクス社の最高機密工場として、サザビーやユニコーンガンダムを世に送り出していく。

宇宙世紀の大きな転換点には、いつもこの街の名前がある。戦争が始まるとき、終わるとき、反乱が組織されるとき、そして次の時代の兵器が生まれるとき。本稿では、その名前の由来と立地に始まり、サイド3との深い結びつき、一年戦争と終戦協定、グリプス戦役、AE社グラナダ工場、分岐世界を描いた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』、そして一万年後の月面都市ゲンガナムまでを辿る。そのうえで、この街の運命を決めたのが、月の裏側という一点の地理だったことを確かめてみたい。


地球の見えない街 ― 名前と立地

グラナダという名前は、スペイン南部アンダルシア地方の古都グラナダに由来するとされる。命名の意図を公式に説明した資料は見当たらないが、現実の都市から名を借りること自体は、アポロ計画の時代を思わせるフォン・ブラウン(ロケット工学者ヴェルナー・フォン・ブラウン)と同様、宇宙世紀の月面ではごく自然な命名法である。

現実のグラナダは、イベリア半島に最後まで残ったイスラム王朝、ナスル朝の首都だった。アルハンブラ宮殿で知られるこの都は、1492年1月2日、カトリック両王の軍に明け渡され、約800年にわたるレコンキスタ(国土回復運動)は幕を閉じる。大きな統一勢力の版図の端で最後まで抵抗を続け、最後に「条約」によって門を開いた都市。月のグラナダがのちにたどる運命と重ねると、出来すぎた符合にも見える(ただし、これは筆者の連想であり、命名の意図として確認されたものではない)。

地球に背を向けた都市

グラナダの立地を理解するには、月の基本的な性質を一つ押さえておく必要がある。月はおよそ27.3日で地球の周りを一周し、同じ27.3日で一回自転する。公転と自転の周期がぴたりと一致しているため、月は常に同じ面を地球に向けている。これを潮汐固定(潮汐ロック)と呼ぶ。私たちが地球から見上げる月の模様が、いつも同じ「うさぎ」なのはこのためだ。

その結果、月の表側(ニアサイド)に建つフォン・ブラウンの空には、常に地球が浮かんでいる。一方、裏側(ファーサイド)に建つグラナダの空に、地球が昇ることは一度もない。グラナダは、文字どおり「地球に背を向けた都市」として生まれたのである。

図1 月の表と裏 ― フォン・ブラウンは地球を、グラナダはサイド3を向く(筆者作成・模式図)

そして、地球に背を向けたその先には、サイド3がある。宇宙世紀のスペースコロニー群(サイド)は、地球と月の重力が釣り合うラグランジュ点の周辺に建設された。そのうちL2は、地球から見て月のちょうど裏側、月からさらに約6万km外側にある点で、サイド3はここに置かれた。つまり、月の裏側の都市は常にサイド3の方向を向き、表側の都市からはサイド3が月そのものに遮られて見えない。フォン・ブラウンが地球と向き合う街なら、グラナダはサイド3と向き合う街だった。 この単純な幾何学が、のちの宇宙世紀の政治地図を大きく左右することになる。

コラム|グラナダの空を物理学で描く

潮汐固定された月の裏側から空を見上げると、何が見えるのだろうか。

月の裏側の中心(地球のちょうど反対側の点)に立てば、L2はほぼ天頂、つまり真上に来る。L2は月から約6万km離れているが、月の半径は約1,740kmしかないため、月面のどこに立っても、裏側である限りL2の方向は地平線より上にあり続ける。月の自転と公転が同期しているので、その位置は一日中、そして一年中ほとんど動かない。実際には、月の軌道がわずかに楕円で傾いていることから、月は地球に対して東西南北に最大7〜8度ほど首を振る(秤動〔ひょうどう〕と呼ばれる)が、空の一点がわずかに揺れる程度にすぎない。

これは、宇宙世紀の技術にとって決定的な意味を持つ。第一に、マスドライバーによる資材の射出である。月の重力は地球の約6分の1で、月面から重力圏を脱するのに必要な速度(脱出速度)は秒速約2.4km、地球の秒速約11.2kmの5分の1程度にすぎない。必要なエネルギーは速度の二乗に比例するから、1kgの物体を打ち出すエネルギーは地球からの約22分の1で済む。宇宙世紀のコロニー建設が月の資源に頼った理由はここにある。そして、打ち出す先のL2が常に空の同じ位置にあれば、射出のタイミングを選ぶ必要がない。第二に、マイクロ波による送電である。マイクロ波は光と同じく直進するため、送電側と受電側の間に遮るものがあってはならない。L2周辺の発電衛星と、常に互いを見通せる月面の都市は、裏側にしか存在しえない。

逆に言えば、表側のフォン・ブラウンからL2へ資材を送るには、月の裏側を回り込む軌道を描かなければならない。グラナダが「フォン・ブラウンの対極」に作られたのは、天体力学の必然だったのである。(数値は現実の月と地球のデータに基づく。秤動の値はおおよその最大値)

実在しない山脈のふもと

グラナダの具体的な位置について、一部の解説では「月の裏側、ソビエト山脈の南端」とされている。ところが、この「ソビエト山脈」には、現実の宇宙開発史に由来する奇妙な来歴がある。

コラム|ソビエト山脈 ― 発見され、そして消えた山

1959年10月7日、ソ連の探査機ルナ3号は、人類で初めて月の裏側を撮影した。電波で送られてきた不鮮明な写真の中に、赤道付近を横切る明るい筋が写っていた。ソ連はこれを山脈と判断して「ソビエト山脈」と名付け、記念切手にも描いた。国際天文学連合(IAU)も1961年、この名前(ラテン語名 Montes Sovietici)を正式に採用している。記録によれば、その位置は南緯5度〜北緯19度、東経111〜124度、長さは約830kmとされた。

ところが、その後のより鮮明な観測で、この「山脈」は存在しないことが分かる。明るい筋の正体は、ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターなどから放射状に伸びる光条(クレーターの形成時に飛び散った明るい噴出物の筋)が、盆地の縁と重なって山並みのように見えていたものだった。名称は廃止され、現在の月面図には載っていない。

グラナダが「ソビエト山脈の南端」にあるという記述が、どこまで公式設定に遡れるのかは確認できなかった。だが、もしそれが正しいなら、グラナダはかつて実在すると信じられ、のちに幻と分かった山脈のふもとに建つことになる。宇宙世紀の設定が作られた1970年代末から80年代には、すでにこの名前は過去のものになりつつあった。作り手が意図したかどうかは分からないが、地球から見えない側に、地球からの観測が生んだ幻の地名を置くというのは、なかなかに味わい深い。

ちなみに、仮にこの「南端」(南緯5度・東経120度前後)を位置として採ると、地球は地平線の約30度下にあって秤動を考慮しても決して昇らず、L2は東の空の、地平線から30度ほどの高さに常にかかって見える計算になる。(位置の前提は不確実であり、角度は筆者の概算)


サイド3を建てた街 ― 創設とルナリアン

宇宙世紀の宇宙移民計画は、月を資源の供給源として進められた。最初の月面都市フォン・ブラウンには大型のマスドライバーが設けられ、各サイドの建設に必要な大量の資材がここから打ち上げられた。しかし、前節で見たとおり、L2のサイド3はフォン・ブラウンから見て月の裏側にあたる。そこで、サイド3向けの建設資材を打ち上げるための基地が、フォン・ブラウンの対極に開設された。これがグラナダの始まりである。基地はサイド3の完成後も拡張を続け、やがて「グラナダ市」へと発展していった。

この創設の経緯が、グラナダの性格を決定づけた。グラナダは、サイド3を建てるために生まれた街である。そしてサイド3の側も、グラナダを支えた。資料によれば、グラナダはサイド3の太陽発電衛星からマイクロ波で電力の供給を受けて急速に発展し、そこで働き暮らす人々の多くはサイド3からの移民や出稼ぎ労働者で占められていたとされる。

図2 サイド3との三つの流れ ― 資材・電力・人(筆者作成・模式図)

資材はグラナダからサイド3へ。電力と人はサイド3からグラナダへ。この往復が続くうちに、両者は経済的にも人間的にも切り離せない関係になっていく。月面の住人は、宇宙移民者(スペースノイド)とも地球居住者(アースノイド)とも区別して「ルナリアン」と呼ばれることがあるが、グラナダのルナリアンの心情は、明らかにサイド3の側にあった。

ここに、グラナダの二重構造が生まれる。行政上は地球連邦の統治下にありながら、経済と人口と感情は、サイド3の勢力圏に属している。宇宙世紀0058年、ジオン・ズム・ダイクンがサイド3で独立を宣言し、ジオン共和国(のちのジオン公国)が成立したとき、グラナダが「連邦の月」であり続ける理由は、すでにほとんど残っていなかったのかもしれない。


月の表と裏 ― フォン・ブラウンとの比較

宇宙世紀の月を語るとき、グラナダは常にフォン・ブラウンと対で語られる。二つの都市の違いを整理しておくと、以降の歴史の見通しがよくなる。

図3 月面二大都市の比較 ― 表のフォン・ブラウン、裏のグラナダ(筆者作成)
項目フォン・ブラウングラナダ
位置月の表側(地球に面する)月の裏側(L2・サイド3に面する)
出自人類初の月面都市。各サイドへの資材供給サイド3建設用の資材打ち上げ基地
規模月面最大の都市月面第二の都市(重工業都市)
政治的傾向地球連邦寄りサイド3(ジオン)寄り。反連邦感情が強い
一年戦争中立を維持開戦直後にジオンが制圧。突撃機動軍本部
グリプス戦役エゥーゴとティターンズの争奪の場エゥーゴの実質的な拠点。コロニー落としの標的
主な産業拠点アナハイム・エレクトロニクス社本社ジオニック社の拠点 → AE社グラナダ工場
∀ガンダム(正暦)―同じ位置に月面都市ゲンガナム

フォン・ブラウンは、各サイドに資材を送り出す「資源の門前町」として発展し、連邦の艦艇が寄港し、地球の資本が集まる街になった。対するグラナダは、サイド3という一つの顧客のために生まれ、その顧客がやがて独立国家となり、地球に戦争を挑む。表の都市が地球と商業に結びついたのに対し、裏の都市はサイド3と軍需に結びついた。 同じ月の上に建ちながら、二つの都市は最初から、まったく異なる未来へ向かって歩き始めていたのである。


キシリアの城 ― 一年戦争と突撃機動軍

一年戦争以前、地球連邦軍はサイド3に近いグラナダに基地を置いていた。ジオンの動きを監視するには格好の位置である。だが、その近さは裏目に出る。宇宙世紀0079年1月3日、ジオン公国が地球連邦に宣戦を布告すると、キシリア・ザビの艦隊に属するモビルスーツ(MS)部隊が、開戦と同時にグラナダを電撃的に制圧した。サイド3にとって、グラナダは目の前の月面に開いた玄関口である。ここを連邦に握られたままでは、本国の喉元に刃を突きつけられているに等しい。開戦初日の制圧は、戦略上の必然だった。

占領後、グラナダにはキシリア率いる突撃機動軍の本部が置かれた。グラナダはア・バオア・クー、ソロモンとともにジオン本国を守る防衛ラインの一角を担い、同時に、市内のジオニック社の生産・開発拠点を擁する兵器工場としても機能した。軍事要塞であり、司令部であり、兵器工廠でもある。 グラナダは、ジオンの戦争遂行能力を支える月面の心臓部となったのである。

図4 ジオン本土防衛ラインとグラナダ(筆者作成・模式図)

二つの軍、二つの拠点

ジオン公国軍の宇宙戦力は、大きく二つの系統に分かれていた。ドズル・ザビ中将の宇宙攻撃軍と、キシリア・ザビ少将の突撃機動軍である。宇宙攻撃軍がソロモンを拠点に艦隊決戦を主任務としたのに対し、突撃機動軍はグラナダを拠点とし、月面と地球への侵攻作戦を担った。オデッサの鉱山基地を治めたマ・クベ大佐も、キシリアの腹心である。また、シーマ・ガラハウの海兵隊や、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する特殊部隊サイクロプス隊のように、汚れ仕事や秘密作戦を担う部隊も、この系統に属していた。

図5 ジオン公国軍の権力分担 ― 宇宙攻撃軍と突撃機動軍(筆者作成・主要な指揮系統のみ簡略化)

この分担は、ザビ家の権力構造そのものを映している。総帥ギレンはア・バオア・クーを、兄ドズルはソロモンを、そしてキシリアはグラナダを、それぞれの「城」とした。とりわけギレンとキシリアの間には、戦争の間じゅう緊張が続いた。キシリアにとってグラナダは、総帥府から物理的にも政治的にも距離を置き、独自の情報網と兵力を育てるための拠点だった。グラナダは、ジオンの中にあるもう一つの権力中枢だったのである。 ザビ家の権力闘争については、「陰謀と粛清のジオン公国」でも論じている。

攻められなかった拠点

一年戦争の最終局面で、グラナダはある意味で最も幸運な拠点だった。0079年12月24日、連邦軍はチェンバロ作戦でソロモンを攻略し、ドズルは戦死する。続く星一号作戦で連邦軍が目標としたのは、ア・バオア・クーとその先のジオン本国だった。連邦軍はグラナダへの正面攻撃を避け、これを牽制するにとどめたとされる。ソロモン戦とソーラ・レイの照射で大きな損害を受けた連邦艦隊にとって、突撃機動軍の本拠を正面から攻める余力はなかったと考えられる。

12月31日、キシリアは直属の艦艇を率いてグラナダからア・バオア・クーへ向かい、決戦に加わった。そして、そこで兄ギレンを撃ち、自らもシャア・アズナブルに討たれる(その経緯は「ア・バオア・クー / A Baoa Qu」で詳しく扱った)。主を失ったグラナダには、しかし、まとまった戦力が残っていたとされる。グラナダは大規模な戦火を免れたまま終戦を迎えたのである。この「無傷に近い戦力」の存在は、戦後の交渉の場でジオン側に一定の重みを与えたと考えられる。そして、連邦に降ることを拒んだ将兵の一部は、ここから小惑星アクシズを目指して去っていった。

コラム|小説版のグラナダ ― 「ファースト・ステップ」と「フロントバック」

富野由悠季による小説版『機動戦士ガンダム』では、グラナダの運命はまったく異なる。連邦軍はグラナダを攻略・占領し、これを「ファースト・ステップ(F・S)」と改名して、月での艦隊再編の拠点にしようとした。ところが、F・Sは月のうちジオン本国に面した側にあるため、ジオンの監視や襲撃を受けやすいと判断される。そこで連邦軍は、月の反対側にもう一つ「フロントバック」という基地を設け、そこをア・バオア・クー攻略の橋頭堡としたのである。

ここにも、本稿の冒頭で見た幾何学が顔を出している。サイド3を常に見上げる位置にあるということは、サイド3からも常に見下ろされる位置にあるということだ。サイド3と向き合う街は、サイド3と戦う側にとっては、最も危険な街になる。グラナダの立地は、ジオンにとっては地球への玄関であり、連邦にとっては矢面だった。


戦争が終わった場所 ― グラナダ条約

ア・バオア・クーが陥落した0079年12月31日、ジオン公国のダルシア・バハロ首相は、公国を共和制へと移行させ、地球連邦政府に終戦協定の締結を打診した。そして宇宙世紀0080年1月1日、旧ジオン公国軍の主要拠点だったグラナダで、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれる。これにより、一年戦争は正式に終結した。この終戦協定と、その後に締結された講和条約は、総称して「グラナダ条約(グラナダ協定)」と呼ばれている。

図6 グラナダ条約の構造と、その後に残された火種(筆者作成・条約内容は資料による概要)

条約の内容として伝えられているのは、おおむね次のようなものである。戦争の責任は滅亡したザビ家と公国の指導部に帰せられ、ジオン共和国とその国民は免責される。ジオンは共和国として存続し、一定の自治を保つ。その一方で、軍事力や兵器開発には制約が課され、連邦の監視下に置かれる。開戦直後の1週間だけで当時の総人口の半数にあたる約55億人が死亡したとされる戦争の末の、「勝者が裁き切れなかった講和」だったと言える。

なぜ、この条約はグラナダで結ばれたのか。理由を明言した資料は見当たらないが、いくつかの事情は推測できる。グラナダは、ジオン本国のすぐ近くにありながら月という「地続き」の大地に建つ、旧公国軍の最大拠点の一つだった。その戦力は大規模な戦火を免れて残っており、ここで連邦との協定を結ぶことは、まだ武器を手放していない現地の部隊に終戦を受け入れさせる意味を持ったはずだ。戦争を始めた街が、戦争を終わらせる街にもなる。開戦初日に制圧されたグラナダは、最後の決戦の翌日、戦争そのものの幕引きの舞台となったのである(ここでの理由づけは筆者の推測を含む)。

「降伏」を認めなかった者たち

だが、グラナダ条約は戦争の終わりであると同時に、次の戦争の始まりでもあった。公国軍の将兵の中には、この条約を「傀儡政権による偽りの降伏」とみなして拒んだ者が少なくなかった。ア・バオア・クーやグラナダから離脱した艦艇の多くは、アステロイドベルトの小惑星アクシズへ向かい、のちのネオ・ジオンの母体となる。地球圏に潜伏した残党もまた、3年後のデラーズ紛争をはじめとする戦いを引き起こしていく。一年戦争の全体像については「一年戦争 / One Year War」で詳しく扱っている。

条約の舞台となったグラナダ自身も、戦後は地球連邦軍に接収され、再び連邦の基地となった。しかし、街の住人の心は変わらなかった。サイド3を見上げ続けるこの街は、8年後、今度は反地球連邦運動の最大の拠点として、再び歴史の表舞台に姿を現すことになる。


反連邦の港 ― エゥーゴとグリプス戦役

一年戦争の後、グラナダ基地は地球連邦軍に接収され、連邦軍の駐留基地となった。表向きには、ジオンの城は連邦に戻ったわけである。だが、その中身は奇妙なものだった。資料によれば、ここに配置された連邦軍将兵には、コロニー出身のスペースノイド系の軍人が多く含まれており、連邦軍の一部でありながら、地球至上主義への反発が根強く潜んでいたとされる。

一方、市街地や工場で働く人々は、サイド3に由来する住民と、旧公国時代を知る人々で占められていた。そして戦後の月面には、アナハイム・エレクトロニクス社(AE社)が巨大な生産基盤を築いていた。反連邦の民心、軍内部の反体制派、そしてAE社の資金と技術。この三つの層が一つの都市に重なったとき、グラナダは、宇宙世紀0087年に始まるグリプス戦役で、反地球連邦組織エゥーゴの実質的な本拠地となる。

図7 エゥーゴを支えた三層構造(筆者作成・資料に基づく整理)

グラナダの近郊にはエゥーゴの月面基地アンマンが置かれ、エゥーゴの支援者であるウォン・リーも、この街を足場に動いていた。一年戦争で「ジオンの城」だった街は、看板を「連邦の基地」に掛け替えただけで、その性格は何も変わっていなかったのである。 連邦軍内部の強硬派ティターンズとエゥーゴの対立の全体像については、「グリプス戦役 / Gryps Conflict」および「ティターンズ」を参照されたい。


三度狙われた街 ― コロニー、レーザー、アクシズ

エゥーゴの拠点となったことで、グラナダは宇宙世紀で最も「消し去りたい」と願われた都市の一つになった。グリプス戦役の間に、この街は三度にわたって、都市ごと消滅させられかねない攻撃の標的となる。

図8 三度狙われた月面都市 ― グリプス戦役のグラナダ(筆者作成・模式図)

一度目 ― コロニーが落ちる日

最初の危機は、『機動戦士Ζガンダム』第25話「コロニーが落ちる日」で描かれる。ティターンズは「アポロ作戦」で月面のフォン・ブラウンを一度は占領したものの、エゥーゴに奪還された。その後、ティターンズのジャマイカン・ダニンガン少佐は、サイド4から廃棄された無人コロニー(27バンチ)を移動させ、グラナダへ落とすという作戦に打って出る。市民ごとエゥーゴの拠点を消し去ろうというのである。

この作戦を阻んだのは、ティターンズ内部の権力争いだった。白旗を掲げて投降してきたサラ・ザビアロフが、アーガマに作戦の情報をもたらしたのである。その背後には、ジャマイカンの手柄を嫌ったパプテマス・シロッコの思惑があったとされる。エゥーゴの艦隊はコロニーへの攻撃と迎撃部隊との戦闘を続け、最後はエマ・シーン中尉がコロニーに取り付けられた核パルスエンジンを点火して、その進路を変えることに成功した。コロニーは、グラナダから約180km離れた無人の地点に落着したとされる。

この回には、グラナダという街の性格を伝える小さな場面がある。市民の避難を依頼するブライト・ノアに対し、ウォン・リーは「こちらなりのやり方はする」と含みを残して応じる。そしてコロニーが街を外れることが確実になった瞬間、平静を装っていたウォンと市長は、思わず手にしていたグラスを落とす。グラナダは、エゥーゴにとって守るべき都市である以上に、失えば運動そのものが瓦解しかねない「政治的な心臓」だった。

コラム|180km先に落ちたコロニー ― 月面衝突の物理学

コロニーが月に落ちるとき、どれほどのエネルギーが解放されるのだろうか。

月から遠く離れたところでほとんど静止していた物体でも、月の重力に引かれて落ちてくれば、月面に達するときには少なくとも月の脱出速度、秒速約2.4kmに達する。もともと月に向かって動いていれば、衝突速度はさらに速くなる。秒速2.4kmでの衝突エネルギーは、質量1kgあたり約280万J(ジュール)で、TNT火薬に換算すると約0.7kgにあたる。つまり月に落ちるコロニーは、少なくとも自分の重さの7割ほどのTNT火薬に相当する破壊力を持つことになる。

コロニーの質量について確かな公式設定は見当たらないが、仮に1億トン(1×10¹¹kg)とすれば、そのエネルギーは約2.8×10¹⁷J、TNT換算で約70メガトンになる。人類史上最大の核実験であるソ連の「ツァーリ・ボンバ」(約50メガトン)の1.4倍である。10億トンなら、その10倍にあたる。

では、180km離れていれば安全だったのか。月には大気がないため、地球の核爆発のような爆風や熱風が地表を伝わることはない。この点は、地上へのコロニー落としとの大きな違いである。その一方で、大気の抵抗がないということは、衝突で飛び散った岩石や破片が、速度を失わずに弾道を描いて遠くまで飛ぶことも意味する。加えて、衝突の衝撃は地震波として岩盤を伝わる。地下や岩盤に都市機能を抱える月面都市にとって、180kmという距離は「無事」ではあっても、決して「無縁」ではなかったはずである。ちなみに、月は小さいため地平線までの距離も短く、身長1.7mの人が見渡せるのは約2.4km先までにすぎない。グラナダの市民にとって、落着の瞬間そのものは地平線のはるか向こうの出来事だった。(数値は現実の月のデータと仮定に基づく筆者の概算)

二度目 ― 迫るコロニーレーザー

二度目の危機は、第43話「ハマーンの嘲笑」で訪れる。ティターンズは、サイド7のコロニーを改造したコロニーレーザー「グリプス2」を、グラナダを照準に収める位置へと進めた。エゥーゴの盟主であるAE社のメラニー・ヒュー・カーバイン会長は、この危機を前に、アクシズのハマーン・カーンとの共闘を求める。かつてジオンの城だった街を守るために、ジオンの残党と手を組むのである。会見の場でシャア(クワトロ・バジーナ)はハマーンに屈辱的な扱いを受けるが、ハマーンは約束どおりコロニーレーザーを攻撃し、照射を阻止した。もっとも、後に自分たちが使えるよう、損害は最小限にとどめていたとされる。

三度目 ― 落ちてくる小惑星

三度目の危機は、戦役の最終盤にやってくる。第45話でゼダンの門(旧ア・バオア・クー)に激突した小惑星アクシズは、その後、グラナダへの落下コースをとった(ゼダンの門の最期については「ア・バオア・クー / A Baoa Qu」で扱った)。第47話のメールシュトローム作戦でグリプス2を制圧していたエゥーゴは、第48話で、このコロニーレーザーをアクシズに向けて照射し、その軌道を変えてグラナダへの落下を阻止する。

ここには、鮮やかな皮肉がある。一度はグラナダを焼き払うために据えられたコロニーレーザーが、最後にはグラナダを救う盾になった。 グラナダを巡る攻防は、それ自体がグリプス戦役の目まぐるしい陣営の入れ替わりを映す鏡でもあった。

グラナダの物語は、グリプス戦役で終わらない。続く『機動戦士ガンダムΖΖ』でも、ドック艦ラビアンローズに係留されて改修を待つアーガマは、グラナダからの補給を受けている(第13話)。そして第一次ネオ・ジオン抗争の結末、ブライトがセイラ・マスと再会し、ジュドーの妹リィナの無事が明かされるのも、このグラナダである。戦いに疲れた者たちが最後にたどり着く港。それもまた、この街のもう一つの顔だった。


赤い機体と黒い獅子の工房 ― AE社グラナダ工場

グラナダには、もう一つ見逃せない顔がある。兵器工場としての顔だ。

一年戦争の頃、市内にはジオニック社の生産・開発拠点があった。戦後、AE社が月面に生産基盤を広げると、グラナダの工場には元ジオニック系のスタッフが多く在籍することになる。その結果、グラナダ工場はジオン系の技術的ノウハウに富み、とりわけ連邦系のフィールド・モーターを基礎とするムーバブルフレームと、ジオン系の流体パルスシステムを一つの機体に共存させる設計に強みを持ったとされる。連邦軍とティターンズの量産機ハイザック、そして第二次ネオ・ジオン抗争の主力機ギラ・ドーガも、この工場で開発・生産されたという。連邦の機体にも、ジオンの機体にも、同じ工場の技術が流れていた。

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ジオンの系譜を受け継ぎながら連邦の量産機となった機体。グラナダ工場の「二面性」を体現する一機。

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図9 グラナダで生まれた機体の系譜(筆者作成・代表的な機体のみ)

宇宙世紀0090年代、グラナダ工場の重要性はさらに増す。新素材「サイコフレーム」の登場である。サイコフレームは、サイコミュの機能を担う微小なチップを金属の構造材そのものに鋳込んだ素材で、従来は大きな容積を必要としたサイコミュ装置を、機体の骨格に溶け込ませることを可能にした。このサイコフレームの製造設備は、グラナダに置かれていたとされる。

0093年の第二次ネオ・ジオン抗争で、シャア・アズナブル率いる新生ネオ・ジオンの機体は、そのほとんどがAE社のグラナダ工場で建造されたとされる。シャアの乗機サザビーも、その一機である。サイコフレームはもともとネオ・ジオン側の技術であり、AE社はその技術開発にも協力していた。そしてシャアは、宿敵アムロ・レイとの「対等な決着」を望み、意図的にこの技術を流出させる。こうしてサイコフレームは、表側のフォン・ブラウンで組み上げられていたνガンダムにも組み込まれることになったとされる。月の裏の工場で生まれた技術が、月の表の工場へ渡り、一つの戦争の両陣営のエース機を同時に支えた。 宇宙世紀の月の表と裏の関係を、これほど象徴的に示す出来事はない。

その3年後、0096年のラプラス事件で物語の中心となるRX-0ユニコーンガンダムもまた、グラナダ工場の産物である。連邦軍の「UC計画」の最終段階として開発されたこの機体は、全身の駆動式内骨格(ムーバブルフレーム)をすべてサイコフレームで構成した「フル・サイコフレーム」構造を採用し、1号機と2号機の2機がAE社グラナダ工場で製造された。純白の1号機ユニコーンと黒い2号機バンシィは、同じ工場で生まれた双子だったのである。

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グラナダ工場で生まれた双子の「黒い獅子」。

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なぜ、これほど重要で、ときに違法性すら帯びた機体の製造が、グラナダに集まったのか。一つには、前述したジオン系技術の蓄積がある。もう一つは、連邦にもジオンにも等しくパイプを持つというこの街の二面性だろう。そして何より、グラナダは「地球から見えない」場所にある。秘密を抱えた工場を置くのに、これ以上ふさわしい立地はない(最後の点は筆者の解釈である)。

コラム|「死の商人」の工場はなぜ月の裏にあるのか

AE社は、地球連邦軍のMSを作りながら、ネオ・ジオンにもMSを供給したことから、しばしば「死の商人」と呼ばれる。その二面性を、地理の上で引き受けていたのがグラナダ工場だった。地球に面した表側のフォン・ブラウンには本社と連邦向けの開発拠点があり、サイド3に面した裏側のグラナダには、ジオン系の技術者とジオン系向けの生産ラインがある。

こう並べてみると、AE社の二面性は、単に企業の倫理の問題ではなく、月という天体の構造そのものに根差していたようにも見えてくる。表と裏を持つ天体の上で、それぞれの面が見上げる相手に兵器を売る。月の潮汐固定が、宇宙世紀の兵器産業のかたちまで決めていたと言えば言い過ぎかもしれない。だが、少なくともその「舞台装置」として、これほどよくできた配置はない。(筆者の解釈)


もう一つのグラナダ ― 『GQuuuuuuX』の世界

2025年に放送された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は、一年戦争の結末が正史と異なる、もう一つの宇宙世紀を描いた。この分岐した世界でも、グラナダは重要な舞台として登場する。

図10 正史と『GQuuuuuuX』 ― 二つの世界のグラナダ(筆者作成・主要な違いのみ)

第8話「月に墜(堕)ちる」の前半では、一年戦争末期の戦いが描かれる。敗北を悟った地球連邦軍は、ジオンの重要拠点を消し去るため、占領したソロモン要塞そのものをグラナダへ落下させようとする。正史では攻略を避けられ、温存されたグラナダが、この世界では要塞落下の標的になるのである。

これを阻止するため出撃したのが、シャア・アズナブル率いるソドン艦隊だった。シャアが立てた作戦は、艦隊とともにソロモンに突入。揚陸艦ソドンからMS部隊を内部に送り込んで、ザクの動力炉を使った時限爆弾を内部の四か所に仕掛け、同時に爆破してソロモンを分解させ、落下コースを逸らすというものだった。ところが、ザビ家に恨みを抱くシャアは途中で作戦を放棄し、ソロモンをグラナダに落として、グラナダごとキシリアを葬ろうとする。最終的にソロモンの落下は、ジオン側の抵抗と、ある不可解な現象によって失敗に終わる。

そして物語は5年後へ飛ぶ。ジオンが勝利した世界の宇宙世紀0085年、グラナダにはキシリア・ザビが拠点を構え、その傍らには主人公の一人ニャアンの姿があった。第8話の後半は、このグラナダを舞台に描かれている。

正史では、シャアはア・バオア・クーでキシリアを討った。分岐した世界では、シャアはグラナダごとキシリアを討とうとした。どちらの歴史においても、グラナダは「キシリアの街」であり、それゆえにキシリアを狙う者の標的となる街だった。 一年戦争を描き直す物語が、この月の裏側の都市を決戦の焦点に選んだことは、グラナダという舞台が持つ意味の大きさを物語っている。


一万年後の月 ― ゲンガナムへ

グラナダの歴史は、宇宙世紀の終わりとともに途絶えたわけではない。

宇宙世紀からはるか未来、数千年後とも一万年後ともされる「正暦」の時代を描いた『∀ガンダム』には、月の民ムーンレィスが暮らす月面国家群の首都ゲンガナムが登場する。ゲンガナムは、かつてのグラナダとほぼ同じ場所に建設されており、ギム・ギンガナムの祖父が旧グラナダを改造して築いた都市だとされる。

ゲンガナムは、月の地下に造られた都市である。地下の浅い部分に造られた運河のドームで結ばれ、その運河は海水に近い成分の水で満たされて、有害な宇宙線を遮る役目を果たす。運河には魚や小型の鯨まで生息し、貴重な食料にもなっている。人口は約2,000万人とされ、資源を節約するために多くの市民が冷凍睡眠(コールドスリープ)で眠っている。王宮である「白の宮殿」と並んで置かれた「冬の宮殿」では一千万人を超える人々がコールドスリープで眠り、そこには宇宙世紀をはじめとする過去の戦争の記録、すなわち「黒歴史」の映像データが封印されていた。

図11 グラナダ通史年表(筆者作成・主要な出来事のみ)

かつて兵器を作り続けた街の地下に、兵器の歴史の記録が眠っている。グラナダは、一万年の時を経て黒歴史の「書庫」へと姿を変えた、と言えるのかもしれない。


地球に背を向けた街

グラナダの歴史を振り返ると、そのほとんどすべてが、月の裏側という一点から説明できることに気づく。

月の裏側にあったから、サイド3を建てるための基地として生まれた。サイド3から電力と人を受け入れたから、サイド3の側に心を寄せた。サイド3と向き合う位置にあったから、開戦初日にジオンに制圧され、キシリアの城となり、連邦軍はそこを正面から攻めることをためらった。戦力を残したまま終戦を迎えたから、戦争を終わらせる条約の舞台となった。連邦の基地となっても民心は変わらず、エゥーゴの拠点となり、三度にわたって消滅の危機にさらされた。そして、地球から見えない場所であったことは、秘密の兵器を生む工場にとっても好都合だった。

最後に、もう一つの皮肉に触れておきたい。グラナダの跡に築かれたゲンガナムで暮らす『∀ガンダム』のムーンレィスは、地球への帰還を強く願う人々として描かれた。月の裏側の都市からは、地球は決して見えない。だが、見えないからこそ、そこに暮らす人々は地球を思い続けたのかもしれない。宇宙世紀のグラナダが地球に背を向けることで自らの歴史を刻んだとすれば、一万年後のその街は、ついに地球を振り返ったのである。


関連製品

RG 1/144 サザビー:
グラナダ工場で建造されたとされる、シャア・アズナブル最後の乗機。月の裏側の工場で生まれたサイコフレームの象徴。

◆

HGUC 1/144 ギラ・ドーガ:
AE社グラナダ工場で開発・生産された、新生ネオ・ジオンの主力量産機。

◆

小説『機動戦士ガンダム』(角川スニーカー文庫・全3巻):
連邦軍がグラナダを「ファースト・ステップ」と改名する、富野由悠季によるもう一つの一年戦争。『GQuuuuuuX』の源流としても必読。


参考文献

一次情報

  • テレビアニメ『機動戦士ガンダム』(日本サンライズ、1979〜1980年)
  • OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(サンライズ、1989年)
  • テレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』(日本サンライズ、1985〜1986年)第25話「コロニーが落ちる日」、第43話「ハマーンの嘲笑」、第45話、第47話「宇宙の渦」、第48話「ロザミアの中で」
  • テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』(日本サンライズ、1986〜1987年)
  • 劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(松竹配給、1988年)
  • OVA『機動戦士ガンダムUC』(サンライズ、2010〜2014年)
  • テレビアニメ『∀ガンダム』(サンライズ、1999〜2000年)
  • テレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(スタジオカラー・サンライズ、2025年)第8話「月に墜(堕)ちる」
  • 小説:富野由悠季『機動戦士ガンダム』(角川書店)

二次情報

※二次情報は主にファン運営のWiki・百科事典サイトであり、検証不十分な情報や執筆者独自の解釈が混在する可能性があります。本稿では複数の情報源で一致した事項を優先して採用しました。調査段階で参照した資料のうち、ユニコーンガンダム1号機をフォン・ブラウン製とする記述(複数の資料で1・2号機ともグラナダ工場製とされるため不採用)、ペズン計画をグラナダで推進したとする記述、ゲルググの初期生産をグラナダとする記述、シルエットフォーミュラ・プロジェクトの機体をグラナダ工場が受注したとする記述は、裏付けが取れなかったため採用を見送りました。グラナダの位置を「ソビエト山脈の南端」とする記述は公式設定への遡及を確認できなかったため、「一部の解説では」として紹介しています。グラナダ条約の条文の詳細、グラナダ駐留連邦軍の構成、サイド3からの電力供給と移民構成、サザビーおよびサイコフレームの製造地、一年戦争終結時のグラナダの残存戦力は、二次資料による記述として「とされる」を付しています。地名の由来に関するナスル朝グラナダとの符合、条約がグラナダで結ばれた理由、秘密工場の立地に関する考察、「地球に背を向けた街」といった評価は筆者の解釈です。潮汐固定、脱出速度、秤動、ソビエト山脈の来歴、衝突エネルギーなどの物理学的・天文学的な記述は現実のデータに基づき、コロニーの質量など設定値のない部分は仮定を置いた筆者の概算です。

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タグ:グラナダ / 月面都市 / キシリア・ザビ / 突撃機動軍 / グラナダ条約 / エゥーゴ / アナハイム・エレクトロニクス / サイコフレーム / 一年戦争 / グリプス戦役 / 宇宙世紀 / 機動戦士ガンダム / 機動戦士Ζガンダム / 機動戦士Gundam GQuuuuuuX / ∀ガンダム

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